子どもも大人も感動!書店員が厳選する、心温まる絵本3選

「子どもにどんな絵本を読んであげたらいいんだろう?」
「書店に行っても、絵本が多すぎてどれを選べばいいか分からない…」
「パパやママ友、子どもさんへのプレゼントで、喜ばれる絵本を探している」
このように、絵本選びに悩んでいる方、多いのではないでしょうか?
多くのすてきな本がある中で、特に絵本は奥が深くて、大人になってから読み返して感動することもしばしばです。
この記事では、私が自信を持っておすすめする、子どもだけでなく、大人も心震わせる感動の絵本を3冊厳選しました。この記事を最後まで読んでいただくことで、きっとあなたの心に響く一冊と出会えるはずです。
この記事で分かること
- 子どもと一緒に楽しめる、本当にいい絵本に出会えます。
- プレゼントに最適な、おしゃれでストーリーも素晴らしい絵本が見つかります。
- 絵本を通じて、お子さんとのコミュニケーションがより豊かになります。
- 絵本の選び方のコツがわかります。
それでは早速、子どもとの時間をさらに豊かにしてくれる、素晴らしい絵本の世界へご案内します。
1. 影と光が生み出す幻想世界『モーションシルエット』
『モーションシルエット』は、ただの絵本ではありません。ページを開くと、まるで目の前で魔法が起きているかのような、繊細なしかけが飛び出すポップアップ絵本です。
特徴的なのは、その洗練されたデザイン。モノクロで描かれた美しいイラストは、それだけでも見ごたえがあります。さらに、この絵本の一番の魅力は、「光と影」を使って遊ぶことができる点です。スマートフォンのライトなどをかざすと、ページから飛び出したしかけの影が壁や天井に映し出され、まるで物語の中にいるかのような幻想的な空間が広がります。
物語を読み進めるだけでなく、光と影の動きを親子で一緒に楽しむことで、そこには静かで特別な時間が流れます。お子さんの好奇心をくすぐり、想像力を豊かに育んでくれるでしょう。
この絵本は、2015年に「世界で最も美しい本コンクール」で銅賞を受賞しており、その芸術性の高さは世界でも認められています。
「子ども向けの絵本はちょっと…」と思っている大人のあなたにこそ、手に取っていただきたい一冊です。読書というよりは、「光の芸術作品」を体験するような感覚で、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。
こんな方におすすめ
- お子さんと一緒に特別な時間を過ごしたい方
- デザイン性や芸術性の高い絵本を探している方
- ちょっと変わった、おしゃれなプレゼントを贈りたい方
2. 息をのむほど美しい色彩の物語『星をつるよる』
次に紹介するのは、韓国の絵本作家キム・サングンさんが描いた『星をつるよる』です。
この絵本を初めて読んだ時、言葉を失いました。何よりも圧倒されるのは、その「色彩の美しさ」です。まるで本物の夜空を閉じ込めたかのような、深く澄んだ紺碧の夜の色。そして、夜空にきらめく星たちの、信じられないほどの鮮やかさ。絵本を読んで「眩しい!」と感じたのは、この本が初めてかもしれません。
ストーリーもまた、読む人の心を惹きつけます。眠れない子どもが外へ出ると、そこに星の形をした不思議な釣り針が降りてきて…。どんどん仲間が集まり、その仲間たちの意外な正体が明らかになるストーリーは、子どもたちをワクワクさせてくれます。そして、物語の結末には、優しさに満ちたメッセージが込められています。
「こんなに美しい絵本があるんだ」と、お子さんと一緒に感動を分かち合えるはずです。
この作品は、2020年の国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に選定されており、世界中の子どもたちに読み継がれています。物語の奥深さと絵の美しさの両方を兼ね備えた、自信を持っておすすめできる一冊です。
こんな方におすすめ
- 絵画のように美しい絵本を探している方
- 心温まるストーリーに触れたい方
- お子さんと一緒に感動を分かち合いたい方
3. 母の愛に胸が熱くなる『きつねのでんわボックス』
最後に紹介するのは、『きつねのでんわボックス』です。
こちらは、愛する子ぎつねを亡くしたおかあさんぎつねが、人間の電話ボックスにそっと寄り添い、孤独な日々を過ごすところから物語が始まります。ある日、電話ボックスを訪れる男の子と心を通わせるようになりますが、その電話ボックスが撤去されるかもしれないというニュースを聞いて…。
この物語の魅力は、何といっても**「子を想う母の気持ち」**が、とても丁寧に、そして温かく描かれている点です。
「わが子を守りたい」「わが子の幸せを願う」という気持ちは、人間のお母さんだけでなく、動物のお母さんにも共通する、普遍的な愛の形なのだと改めて感じさせてくれます。
物語が進むにつれて、涙なしには読めなくなるかもしれません。読み終わった後には、心の中に温かい光が灯ったような、そんな気持ちになります。
お子さんに読んであげるのはもちろん、お子さんを持つお母さんへのプレゼントとしても最適です。お子さんが大きくなってから、「この本、お母さんにプレゼントしてくれたの?」と聞かれたら、きっと忘れられない思い出になります。
こんな方におすすめ
- 感動する絵本を探している方
- お子さんを持つお母さんへのプレゼントを考えている方
- 優しい気持ちになりたい方
幸せな絵本選びを始めるには?
いかがでしたでしょうか?
今回は、3歳〜小学校低学年くらいのお子さんを対象に、「心に響く」という視点で3冊の絵本を厳選してご紹介しました。
絵本を選ぶときは、「この本を読んだら、どんな気持ちになるかな?」と想像しながら選ぶのがおすすめです。
どの絵本も、お子さんとの大切な時間を、より豊かで特別なものにしてくれます。そして、絵本は子どもだけでなく、私たち大人にもたくさんの気づきを与えてくれます。
お子さんへのプレゼントに、パパやママ友へのギフトに、そして何より「自分のための癒し」として、ぜひこれらの絵本を手に取ってみてください。
もし、今日ご紹介した絵本以外にも、「こんなテーマの絵本を探している」といったご希望があれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。あなたにぴったりの一冊を一緒に探しましょう。
あなたとあなたのお子さんの心が、幸せな時間で満たされますように。